プロデュースしたい

龍馬塾は少しずつですが、基町の中に定着してきてるように感じます。

龍馬塾に出入りする小学生、中高生も確実に増えて、そして、確実に来てくれるようになってきました。

そんな中で、そういった子どもたちを龍馬塾はどう見守り、どう導くか。。

個人的に、それはこれからの課題だなぁと考えていたのですが、ふと、龍馬塾は彼らをプロデュースする立場にあるのかもしれないと思いました。

龍馬塾に出入りしている中高生は、基町内で大人たちから必要以上に白い目で見られてる節があります。

もちろん、その原因の一端は彼ら自身にもあります。しかし、そうならざるを得なかったそれぞれの事情を一人ひとりの子どもたちが抱えているのでしょう。

龍馬塾に来てくれるようになった子どもたちは、表情が変わってきて、話す内容も言葉も態度も少しずつ変わってきています。最近は、屈託ない笑顔を見せてくれることもままあります。

が、それらは彼らの心根が変わったからではなく、きっと僕らに心を開いてくれるようになってきただけのことで、彼らは何も変わっていないのかもしれない。

そう感じています。

白い目で見る大人たちの視線に反発や猜疑心を持ち、心を閉ざすのは当たり前で、それが大人との距離を余計広げている部分があるなら、龍馬塾で彼らの本当のところをプロデュースして、イメージを新たにできれば、大人や地域の中に子どもたちの居場所ができるのではないかと思います。

4月3日は、龍馬塾で一大イベントを企画していますが、そこで彼らは屋台を出します。

僕の中では当初、屋台を出すことが彼らの気持ちの変化や成長のきっかけになれば・・・となんとなく考えていたのですが、よく考えると彼らはもともとステキな気持ちや自分で成長する力を十分持っており、それを表現する機会が与えられなかっただけかもしれない。

そう考えると、むしろ変えたいのは彼らに対する周囲の見方、捉え方で(今日のY田先生のお話でもありましたが)、そのねらいを龍馬塾がもち、彼らのもともと持っている前向きな気持ちややる気、強さ等々をプロデュースしていくというスタンスがとれるのではないかと思いました。

まずは基町内から。

龍馬塾が彼らをプロデュースする。

それが今後の龍馬塾のあり方の一つかもしれない。

そう感じた次第です。

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コメント: 7
  • #1

    よもぎスタッフY (月曜日, 14 3月 2011 16:49)

    大人たちに、白い目で見られてる・・・
    先日、夜の龍馬塾で焼そばを焼いてくれていた子たちがですか・・・?
    びっくりです。
    私の印象は、どこにでもいる中学生にみえました。

    最近の若い子は、と言われている中途半端な大人たちよりは
    よっぽど礼儀正しいし、素直な子たちに見えました。
    私は、仕事で毎日ある大学へ行くんですが、勉強よりも常識を教えてあげて欲しいといつも思います。


    でも、彼らにはじめて会ったんですが、ちゃんと竜馬塾の大人の言葉を聞き、素直にうなずき、お礼も言える。
    私からみたら、良い子に思いました。
    息子と重なりとてもかわいくとも思えました。
    焼そばも、まっすぐな味で美味しかったです。

    彼らの未来が彼らにとって素敵な未来になることを応援したいです。






  • #2

    鍼灸師M (火曜日, 15 3月 2011 12:09)

    現代の『許容力の低下』という事はあるのでしょうが、大人からは拡がる可能性が、その許容外になってしまっているのでしょうか。もちろん、他人の子供達だから狭まるでしょうし、現代において他人が、より疎遠になりつつあるのもあるでしょうが…。

    子供達も自由、自由すぎて、可能性の行き所に困っているように見えます。いきなり砂漠にポツンと置かれて、さあ!自由にしなさい!のような…。

    その行き場のない可能性をプロデュースするっていうのは、いいですね^^。そういう良質なストレスをかけるのは大賛成です!

  • #3

    タニグチ (水曜日, 16 3月 2011 07:25)

    みなさんのコメント、とても嬉しく思います。

    よもぎスタッフYさん
    僕が思うに、Yさんのように子どもたちと本当に近い距離で、そして屈託なく話をすれば彼らの本当のところが見えると思います。
    でも、基町に限らず、どこの地域でも大人と子どもたちの距離は広がり、正当な評価を受けることが難しくなっているのではないかと思います。
    龍馬塾が目指すプロデュースは、彼らと大人たちとの距離を縮める時間や空間を提供することも含めて考えないといけないと思います。
    4月3日は絶好のプロデュースの場なので、是非とも成功させたいですね!
    お力添え、宜しくお願い致します!

    鍼灸師Mさん
    許容力の低下は、他人との距離の広がりと関係があると僕も思います。
    他人との接点を創り、お互いの距離が縮まれば必ずお互いの理解も深まるはず。
    そうした接点を創ることが龍馬塾に課せられたテーマかもしれないし、それができるのが龍馬塾なのかなぁと思う次第です。

    “自由”という概念は本当に難しいものだと思います。
    子どもたちにとって選択肢が多すぎる今の世の中では何をどうすればよいのか分からなくて当然のように思います。
    プロデュースする過程で、子どもたちの行きたい方向、やりたいことを引き出すよりも、“いきたい”“やりたい”という「気持ち自体」が小さくならないように心掛けることが大切なのかなぁと感じる今日この頃です。

  • #4

    よもぎスタッフY (水曜日, 16 3月 2011 17:59)

    なかなかお役に立てることが出来ないんですが
    私に出来る範囲で協力させていただきます!

    私も、まだまだ子育てに迷い、悩みの真っ最中なので
    勉強もさせていただきます!(^^)!

  • #5

    Mr.X (水曜日, 16 3月 2011 22:22)

    彼等のうち何人かがはじめて龍馬塾にやってきたのが、たしかクリスマスミサでした。彼等は会食の食事が目的であったわけではなく、純粋にクリスマスの話が聴きたいから来てくれたようです。イエスの誕生よりは、むしろその死に、磔刑に関心を持ったようで、「どうしてそんなことができるのか?」と純粋に質問してくれました。もちろん会食の食事も魅力だったようですが、子どもの一人に「お家ではこんなに皆でご飯は食べないの?」と訊ねると、「家ではこんなに話しながら食べたことはない」と答えが返ってきました。食事と会話、これがあれば彼等が人の道から大きく外れるようなことはないと感じました。というか、ここに集まってくる中高生たちのほうが、進学塾で受験勉強だけしているような子ども達よりよほど人間的魅力に溢れているように感じます。いま、彼等は、龍馬塾の推薦図書のひとつ「流浪人剣心」を読んでいます。いつか、剣心のように、弱きものたちのささやかな幸せを守ろうとする勇気ある若者が育ってくれるのではないか、そう期待しています。

  • #6

    鍼灸師M (木曜日, 17 3月 2011 01:03)

    『流浪人剣心』本当に呼んでて考えさせられる本ですよね。私も28歳。今剣心が答えを見つけた年になってしまいましたねぇ。信念?生き様?答え?英語で言えばアイデンティティーになるのでしょうか。ぴったりとしたニュアンスの言葉が見当たりませんが、『不殺』『悪一文字』『悪即斬』『弱肉強食』。彼らのそれに当たるものを、早く私も抱きたいものです^^;。

  • #7

    Mr.X (金曜日, 18 3月 2011 21:53)

    Mさんの言葉、子ども達には心強い先輩ですね! しかし、28歳の若さで優秀ですよ。私等、その年齢の頃はとにかく「死の意味」、「地球の意味」、「宇宙の意味」を考え、その迷いの中で日々転がっていました。おまけにこの世の「仕事」には意味が見いだせず(貨幣を獲得することが、人間が人生をかけて打ち込むこととは思えなかった)、ただ「仕方ないこと」として職業に就いていたと覚えています。仕事の意味がやっとわかったのは40歳の時でした。